◆千葉一族の井田
千葉一族の井田氏は戦国末期、小田原北条氏に属し活躍、「井田文書」など史料も多い家系として知られている。
しかし、発祥・系譜などは曖昧で詳しいことは良く分かっていない。
伊豆出身とも言われている。
胤俊の子友胤は大台城を築城、その後隣接の坂田城を攻撃、居城とし北条氏の傘下に入った。
友胤の子胤徳は、数々の戦において多くの手柄を立て、北条氏から絶大な信頼を受ける。天正18年(1690)豊臣秀吉の小田原攻めに際し、胤徳は200の兵を率い小田原城に入り、湯元口を守った。
小田原城落城・北条氏滅亡後、井田胤徳は下総に逃れ、徳川家康の四男、佐倉城々主、武田万千代信吉に仕え、佐倉の代官となった。信吉は関が原の戦いの後、水戸に移ると胤徳はこれに従う。信吉の死後は、水戸藩主となる弟の徳川頼房家臣となる。
以降、子孫は幕末まで水戸藩に仕えた。
